シラミの原因
保育園、幼稚園、小学校で感染する子供が殆どです。
頭ジラミが増えた理由は海外旅行が増え、海外から持ち込まれる、シラミを知らない保護者が多く、感染に気がつかない事などが考えられています。頭ジラミは頭皮に寄生します。
接触や、帽子、タオルの共有、プールなどの脱衣所などで衣類を介しての感染もあります。
シラミの症状
頭部のかゆみと細かいフケ様の白い虫卵が毛髪に沢山付いていることで気づくことが多いです。
特に後頭部、側頭部の痒みが強くこの場所に頭ジラミの卵も多く見られます。
診断は頭髪の卵、虫体を顕微鏡で見て判断します。
シラミの治療
診断がついた場合、薬局で市販されているシラミ用シャンプー(スミスリン、シリコン等)を購入していただき、規定通りに使用して治療します。
薬剤耐性のアタマジラミも近年報告されており、専用電気ぐしなどを併用することもあります。
ブラシやタオルなど直接頭に触れるものは共用せず、 下着や枕カバー、シーツ等は毎日取り替え、他のものとは別に洗濯しましょう。
アタマジラミは熱に弱いので乾燥機の使用も有効です。
コートなどのように使用頻度が高く、毎日洗濯できないものについては、使用後ハケをかけましょう。部屋のくん煙剤などは不要とされています。
発症した場合の家庭での対応は各自治体がマニュアルを作っていることがあり、参考にされてください。
ケジラミの原因
ケジラミ症は体長約1mmのケジラミという虫が陰毛に寄生することによって生じます。
ケジラミは通常、性行為の際に人から人へうつり、陰毛に足をからませながら生活し、皮膚から吸血します。
ケジラミの症状
通常、陰部のかゆみが出ますが自覚症状がない場合もあります。また、時には陰毛以外にまつ毛、胸毛、腋毛などに寄生することもあります。
ケジラミの治療
フェノトリン(スミスリン)パウダーを散布し、約1時間後に入浴します。
このパウダーは卵には効果がないので、順次孵化してきた幼虫を殺すために3日に1回散布し、これを3~4回繰り返して治療します。
パウダー以外にシャンプータイプもあります。フェノトリンは、虫に対して致死効果が高く、人畜に対する毒性が低いので安全性が高いので、殺虫剤の成分として広く用いられています。