水ぼうそう(水痘)

注:当院では予防接種は行っておりません。

水ぼうそう(水痘)

水ぼうそう(水痘)は水疱瘡帯状疱疹ウイルスによる急性の発疹性感染症です。

感染力の強い病気で、保育園、幼稚園などでしばしば大流行します。
また、5歳までに約 80%の子どもがかかるといわれています。

症状は痒みを伴い水をもった赤い発疹が全身に出ます。頭の中にも出るのが特徴です。

発熱は必ずしも伴いません。発疹出現のピークは2~3日でその後は次第に乾いて黒っぽいかさぶたになります。平均して1週間くらいで治ります。

合併症としてまれに肺炎、肝炎、心膜炎、小脳炎、血小板減少性紫斑病などがあります。また2次的に細菌感染を起こし、あと(瘢痕)が残ることがあります。

成人が罹患すると小児より重症化しやすく、肺炎、脳炎などの合併症も生じやすくなります。また皮疹も重症で、完治するのに10日から2週間ほどかかることもあります。
その間学校やお仕事をお休みしなければなりません。
※学校保健安全法ですべての皮疹がかさぶたになるまで登校、出勤できません。

妊婦が妊娠初期に感染すると奇形を伴う先天性水疱瘡症候群の子どもを出産する可能性があります。
また、妊娠後期に感染すると新生児重症水疱瘡にかかる可能性が高くなります。

水ぼうそう(水痘)の予防

水疱瘡帯状疱疹ワクチンについて

水疱瘡帯状疱疹ワクチンは日本で世界に先駆けて開発された生ワクチンで、接種後の抗体陽転率は90%以上と優秀です。

水疱瘡帯状疱疹ワクチン接種者が水疱瘡にかかった場合多くは軽症ですみます。

帯状疱疹の予防にもつながることが確認されており、免疫の低下している方、高齢者の方にも接種をお勧めしています。