爪水虫(爪白癬)レーザー治療

爪白癬(爪水虫)とは

爪白癬とは、カビの一種である白癬菌が爪に感染し、爪が肥厚、白濁、剥離する疾患です。

爪白癬の症状

  • 爪全体が白色・黄色・黒色に変色する
  • 爪表面に縦すじが入っている
  • 爪が厚く盛り上がるように生えたり、ボロボロと崩れたりする

爪白癬の治療

爪水虫の治療には内服薬(抗真菌剤)が一般的です。
爪の奥に存在する病巣にまで塗り薬が浸透し難いからです。
しかし、内服薬にも注意点や欠点があり、内服できない、あるいは内服したくない患者さんもいらっしゃいます。
以下の患者さんに対して、爪水虫に対するレーザー治療は有効な治療法の一つです。

こんな方におすすめ
  • 治療を直ぐ開始したい。
  • 通院回数を少なくしたい。
  • 過去に抗真菌剤の内服薬や外用薬等による爪白癬治療で効果が無かった。
  • 副作用の心配から抗真菌剤の内服薬の使用に抵抗がある。
  • 現在肝機能障害がある、妊娠中等、抗真菌剤の内服薬による継続治療が困難。
  • 現在内服している薬との飲み合わせが悪く内服治療ができない。
  • 過去に抗真菌剤の内服薬で肝機能障害等の重篤な副作用があっため、内服治療ができない。。

爪水虫のレーザー治療の特徴

爪白癬(爪水虫)の有効的な治療法として、抗真菌薬の内服療法や外用療法が用いられています。
当院では、ロングパルスNd:YAGレーザーを爪に照射することにより、温熱効果を用いた爪白癬の治療も行っております。

日本では厚生労働省の認可はされておりませんが、米国ではFDAが認可しており、有効性が報告されている治療方法です。レーザー治療による副作用として照射部の熱感があります。
通常、レーザー治療の時間は2~3分と短く、麻酔なども必要ないため、安全性の高い治療方法です。

1ヶ月に1回ペースで照射し、爪の生え変わる6~10ヶ月間続けて続けていただきます。効果には個人差があります。今まで内服薬では治療効果のなかった方や薬を服用したくない方、妊娠を希望される女性には外用剤と併用することで治療期間を短縮することのできる有効な治療法といえます。

保険診療ではありませんので費用は全額自費になります。
外用剤と併用することで治療期間の短縮が期待できます。

施術の流れ

  • 1:担当医師と症状についてのカウンセリングを行います。
  • 2:目を保護するゴーグルを装着し、足の爪とその周囲の皮膚に対してレーザーを照射します。治療時間は10~20分程度です。
  • 3:治療後はそのままご帰宅いただけます

主なリスク・副作用

ごくまれに軽度のやけど

爪水虫(爪白癬)レーザー治療のQ&A

Q:治療時の痛みはありますか?
A:痛みはありませんが、熱を感じる場合があります。熱の感じ方は個人差があるため敏感な方は熱いと感じられる方もいらっしゃいます。

Q:すぐに爪水虫は治りますか?
A:爪水虫の状態にもよりますが、爪の成長には時間がかかる為、期間を掛けて治療してきます。

Q:治療後、再発はありますか?
A:白癬菌はいたるところに存在するため再発の可能性もあります。日頃から足を清潔に保ち、爪等のフットケアをしっかりと行い再発を防ぎましょう。

施術料

1趾につき 1回 ¥2,800(税込¥3,080)

水虫・爪水虫

  • 水虫は足の裏や足の指の間、爪などに「白癬菌」というカビが寄生して起こる感染症です。
  • 白癬菌は皮膚や毛髪を構成する成分のケラチン(硬タンパク質)を好み、ケラチン組織であれば体のどの部分にも寄生する可能性があります。
  • その中で足にできる白癬を「足白癬」といい、一般的に水虫と呼ばれています。角質の一部を採取し、顕微鏡を用いて検査を行い、水虫かどうかを診断いたします。
  • 水虫・爪水虫の原因

    白癬菌が好む環境が一番に上げられます。

    白癬菌は真菌(カビ)ですので、高温多湿を好み、ケラチンを栄養源とするため、 足の裏や足指の間などが白癬菌にとって最も住みやすい場所になっているのです。

    角質層の主成分のケラチンは水虫の栄養源となり、根絶に時間がかかりますが、剥がれ落ちた皮膚に住み着いていた水虫は、栄養源を絶たれ数週間で死滅します。
    しかし水虫の感染経路は、この剥がれ落ちた皮膚からによるものが最も多いのです。
    その為、複数の人が使うバスルームの足ふきマットやスリッパなど湿った温かい場所は特に要注意になります。

    白癬菌は少し触れた程度ではうつりませんし、空気感染や直接接触による感染はほとんどないと考えられています。
    皮膚や爪において、高温多湿の白癬菌が好む環境が継続した時に白癬菌は増え始め、水虫の症状が現れます。

    水虫・爪水虫の治療

    爪白癬では、顕微鏡による白癬菌の検出を認められた場合は、医療機関でのみ処方可能な爪の厚い角質層に浸透する外用剤や、内服薬での治療が必要になります。

    爪水虫のレーザー治療(自費診療)

    ※同日の水虫の保険診療はできませんのでご了承ください

    爪水虫の治療は保険診療では抗真菌剤の内服薬と外用薬になります。
    しかし、外用薬では爪の内部に浸透しにくいため、治癒には時間がかかり、奏効率がやや低いという欠点や、内服薬は奏効率は高いものの、他の内服薬との飲み合わせ、肝障害等の注意点があります。

    当院では爪白癬にレーザーによる治療を行っています。白癬菌は熱に弱く、爪深部に有効に熱が伝わることで菌は死滅します。以下のような方にはおすすめです。

    爪白癬レーザー治療の適応

    • 既存の内服薬、外用薬による治療で難治の方
    • 内服薬による治療を希望されない方
    • 他の内服薬との飲み合わせや、肝機能障害、妊娠等により内服療法が出来ない方
    • 内服療法や外用療法と併用して効果を早めたい方

    ★1回の治療は10~20分程度です。
    治療中は少し熱く感じますが、麻酔は必要ありません。
    治療間隔は1か月に1回のペースで5回~10回が目安ですが治療効果には個人差があります。
    副作用の報告はほとんどなく安全性の高い治療です。

    爪白癬(爪水虫)のレーザー治療の費用について

    自費による治療になります。

    1趾につき 1回 ¥2,800(税込¥3,080)