火傷(ヤケド)

火傷(ヤケド)

火傷(ヤケド)は医学的には熱傷とよばれ、熱による皮膚や粘膜の損傷をいいます。

高い温度の液体や、固体に皮膚が一定時間以上接することでおこります。
したがって、接触したものの温度と、接触した時間で火傷(ヤケド)の深さが決まります。

■Ⅰ度熱傷(表皮熱傷)
■浅達性Ⅱ度熱傷(SDB)
■深達性Ⅱ度熱傷(DDB)
■Ⅲ度熱傷(皮下熱傷)

火傷(ヤケド)ではほかの外傷と異なり、 出血したりすることはないのですが、火傷(ヤケド)した部位に直後から赤み(発赤・紅斑)や腫れ(腫脹)が現われます。

浅い火傷(ヤケド)は赤くなるだけですが、 深い火傷(ヤケド)では腫れやみずぶくれ(水疱)が1~2日進行します。
また、深い火傷(ヤケド)や広範囲の火傷(ヤケド)では、創傷の治療に加えて熱傷によるショックを治療するために 点滴などの全身治療が必要になります。

火傷(ヤケド)の応急処置

できるだけ早く、水道水などの清潔な流水で十分に冷やします。 痛みが軽くなるだけではなく、火傷(ヤケド)が悪化することを防ぐこともできます。

衣服を着ている部分にやけどを負った場合は、衣服を着たまま流水で冷やします。

広い範囲にやけどをした場合の冷却は、体全体が冷えてしまう可能性があるので、冷却は10分以内にとどめます。
15分ほど冷やしたら速やかに医師の診察を受けてください。自己判断の治療(ジャガイモ、アロエなど)は以後の治療の妨げになるので避けましょう。

火傷(ヤケド)の治療

I度と浅達性II度熱傷(SDB)は傷跡をのこすことは少ないのですが、火傷(ヤケド)の深さや状況に応じて治療が異なってきますので受診をおすすめします。

必要に応じ、外用薬、内服薬が処方されます。

  • タグ: |