おむつかぶれ

おむつかぶれとは、おむつを着用している皮膚に起こる炎症です。医学的には「おむつ皮膚炎」と呼びます。
おむつがあたる部分が真っ赤になりただれます。

おむつかぶれの原因

おむつかぶれの1番の原因はオシッコやウンチの刺激ですが、おむつ自体の刺激、むれ、摩擦などが原因となっても起こります。

おむつの交換回数を増やし、皮膚をこすらずやさしく清潔に保つことが大切です。特に夏はむれやすいため、悪化します。

おむつかぶれの対処法

刺激をなるべく避けるため、こまめにおむつ交換をし、決してこすらずにシャワーでの洗浄が望ましいです。
おむつ交換ごとに保護クリームをつけましょう。
カンジタという真菌が原因で皮膚炎を生じていることもあります。

カンジダ症では、おむつが直接あたらない部位にも症状が出やすいなどの特徴はありますが、おむつかぶれと非常によく似ており判断が難しく、治療法も異なるため、治りが悪い場合には早めに医療機関(皮膚科)を受診しましょう。
自己判断でステロイド外用薬を使用すると症状が悪化する可能性があります。

赤ちゃんのおむつ部の皮膚で気になる事がありましたら、お気軽に皮膚科専門医にご相談ください。

シラミ・ケジラミ

シラミの原因

保育園、幼稚園、小学校で感染する子供が殆どです。

頭ジラミが増えた理由は海外旅行が増え、海外から持ち込まれる、シラミを知らない保護者が多く、感染に気がつかない事などが考えられています。頭ジラミは頭皮に寄生します。

接触や、帽子、タオルの共有、プールなどの脱衣所などで衣類を介しての感染もあります。

シラミの症状

頭部の痒みです。とくに後頭部、側頭部の痒みが強くこの場所に頭ジラミの卵も多く見られます。
診断は頭髪の卵、虫体を顕微鏡で見て判断します。

シラミの治療

駆除用シャンプー(スミスリン)と専用櫛を使います。

即効性がありますが、卵には効果がないので、卵は駆除用の櫛で梳き取る必要があります。

使用にあたって、次の注意が必要です。

■使いすぎに注意してください。皮膚のかぶれや、髪が傷んだりします。規定量・頻度を超えて使うべきではありません。

■シラミが寄生していないのに、予防として使うべきではありません。

■卵は駆除用シャンプーでは駆除できないので、専用櫛で梳き取ります。

ケジラミの原因

ケジラミ症は体長約1mmのケジラミという虫が陰毛に寄生することによって生じます。

ケジラミは通常、性行為の際に人から人へうつり、陰毛に足をからませながら生活し、皮膚から吸血します。

ケジラミの症状

通常、陰部のかゆみが出ますが自覚症状がない場合もあります。また、時には陰毛以外にまつ毛、胸毛、腋毛などに寄生することもあります。

ケジラミの治療

フェノトリン(スミスリン)パウダーを散布し、約1時間後に入浴します。

このパウダーは卵には効果がないので、順次孵化してきた幼虫を殺すために3日に1回散布し、これを3~4回くり返すとシラミは全滅します。

パウダー以外にシャンプータイプもあります。フェノトリンは、虫に対して致死効果が高く、人畜に対する毒性が低いので安全性が高いので、殺虫剤の成分として広く用いられています。

正しく使用すればかぶれることはありません。

手足口病

手足口病の原因

手足口病(てあしくちびょう)は口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹が出る急性ウイルス感染症で、子どもを中心に夏季に流行します。

一度感染すればそのウイルスの免疫はできますが、原因となるウイルスが複数あるため、再びほかのウイルスによって発症する場合があります。

感染経路は、手足口病にかかった人の咳やくしゃみなどによる飛沫感染によるものが多いのですが、水疱が破れたその中身や、便の処理などの場合にウィルスが手に付着し、 口や目などの粘膜を介して接触感染する事もあります。

2~7日程度の潜伏期間を経て発症し、通常3〜7日の経過で治りますが、発疹が治まってからも2~4週間は鼻水や便などの中にウイルスが排出されるので、患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させてください。

手足口病の症状

手のひら、足の裏、口の中などにできる2~5㎜程度の水疱性の発疹が主症状で、かゆみを伴うことはほとんどありません。また、個々のケースによって発疹の場所は若干異なります。
一時的に微熱や軽い喉の痛みを伴うこともあります。

口の中にできた発疹は軽い痛みを感じることもありますが、食べ物や舌などの刺激により水疱が破れることで強い痛みを伴います。

手足口病の治療

現在、手足口病の原因ウイルスに対するワクチンはありません。治療は「かゆみがでた場合には抗ヒスタミン薬を使用する」「発熱の際に解熱薬を使用する」といった、症状に合わせた対症療法が行われます。

また、水分不足にならないようにすることが最も重要で、水や薄いお茶、スポーツ飲料などをこまめに与えるよう心がけてください。

口の中に痛みがあり水分さえ取らないような場合には、脱水症状に陥る場合があり、時として経静脈的補液(点滴)での対応が必要となることがあります。

水ぼうそう(水痘)

注:当院では予防接種は行っておりません。

水ぼうそう(水痘)

水ぼうそう(水痘)は水疱瘡帯状疱疹ウイルスによる急性の発疹性感染症です。

感染力の強い病気で、保育園、幼稚園などでしばしば大流行します。
また、5歳までに約 80%の子どもがかかるといわれています。

症状は痒みを伴い水をもった赤い発疹が全身に出ます。頭の中にも出るのが特徴です。

発熱は必ずしも伴いません。発疹出現のピークは2~3日でその後は次第に乾いて黒っぽいかさぶたになります。平均して1週間くらいで治ります。

合併症としてまれに肺炎、肝炎、心膜炎、小脳炎、血小板減少性紫斑病などがあります。また2次的に細菌感染を起こし、あと(瘢痕)が残ることがあります。

成人が罹患すると小児より重症化しやすく、肺炎、脳炎などの合併症も生じやすくなります。また皮疹も重症で、完治するのに10日から2週間ほどかかることもあります。
その間学校やお仕事をお休みしなければなりません。
※学校保健安全法ですべての皮疹がかさぶたになるまで登校、出勤できません。

妊婦が妊娠初期に感染すると奇形を伴う先天性水疱瘡症候群の子どもを出産する可能性があります。
また、妊娠後期に感染すると新生児重症水疱瘡にかかる可能性が高くなります。

水ぼうそう(水痘)の予防

水疱瘡帯状疱疹ワクチンについて

水疱瘡帯状疱疹ワクチンは日本で世界に先駆けて開発された生ワクチンで、接種後の抗体陽転率は90%以上と優秀です。

水疱瘡帯状疱疹ワクチン接種者が水疱瘡にかかった場合多くは軽症ですみます。

帯状疱疹の予防にもつながることが確認されており、免疫の低下している方、高齢者の方にも接種をお勧めしています。

イボ・水イボ

イボ(ウイルス性疣贅)

ヒト乳頭腫ウイルスと言うウイルスの一種が皮膚に感染してできます。

子どもに多く、自分の中でもうつって増えたりします。
また、家族内感染を生じることもあります。

ウイルス(HPV)が感染してできる皮膚や粘膜の病気ですので、
■免疫力の低下を引き起こすような病気に罹っている時
■免疫を押さえるような治療を受けているような時
■アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリヤー機能が低下しているような時
には、特に注意が必要です。

治療は液体窒素による凍結治療が一般的です。

水イボ(伝染性軟属腫)

子どもに多く伝染性軟属腫ウイルスで発症するの病気です、直径数mmから5mmくらいのツルツルした光沢のある皮膚の小さな盛り上がりです。

発疹ひとつひとつにウイルスの塊が入っており、掻き破ったりして中身が出て、周囲に広がっていくことがあります。
また、水いぼの感染している皮膚が接触して他の人にもうつることがあります。

みずいぼの一般的な治療はピンセットでつまんで小さな白い塊(ウイルスの塊)を出すことです。
この方法が最も早く確実な治療法といえますが治療には痛みを伴います。

とびひ

  • とびひの正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
  • 乳幼児・小児に好発し、特に初夏から真夏に多く発症します。細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。
  • 水疱や膿疱はすぐに破れ、中の菌があちこちに飛び散って広がり、新しい水疱や膿疱を作ります。それがまるで“飛び火”のようであることから、一般的に「とびひ」と呼ばれています。
  • とびひの原因

    多くの場合、すり傷や、虫刺され・湿疹・あせもなどをかきむしったところに二次感染を起してとびひになります。また、アトピー性皮膚炎の患者さんのように、皮膚のバリア機能が低下している場合も感染しやすくなります。

    原因となるのは、主に「黄色ブドウ球菌」と「レンサ球菌(溶血性レンサ球菌)」という細菌です。黄色ブドウ球菌に感染すると水疱性(すいほうせい)膿痂疹(のうかしん)に、レンサ球菌に感染すると痂皮性(かひせい)膿痂疹になることが多いとされていますが、9割以上は黄色ブドウ球菌によるものです。

    とびひの予防

    特に夏は入浴し、皮膚を清潔にしましょう。とびひを発症させてしまった場合も、発熱などの全身症状がない限り、入浴させ、泡だてたせっけんで病変部をそっと丁寧に洗い流します。

    ただし、兄弟姉妹がいる場合は、ほかの子ども達のあとで入浴させるほうがよいでしょう。
    入浴後は、滲出液などが周囲に接触しないように、患部に軟膏の外用、ガーゼなどの保護処置が必要です。

    とびひの治療

    とびひの多くがこの水疱性膿痂疹です。フシジン酸ナトリウム、テトラサイクリン系またはニューキノロン系抗菌薬の軟膏を塗って、時にはその上にリバノール亜鉛華軟膏を貼ったりしますが、全体をガーゼで覆います。1日に1~2回取り替えます。

    水疱は小さなものは潰しませんが、大きな水疱はその内容液が周囲に付着しないように排出させます。